古い日記

日記は書いた端から古くなる。

ホテルニューオータニは怒るべきである。

このごろニュースなどで取り沙汰されている「桜を見る会」について、《いったいなにが問題なの?》と感じている人には、以下の記事を読むことをお勧めしておく。

webronza.asahi.com

桜を見る会とその前日の食事会について、首相の説明から「推定される事実関係」について検証した記事である。筋道立てて書かれているし、首相の説明が如何に危ういものかということもよくわかる。

《800人もの出席者がいるパーティー》を《ニューオータニ》で開催することは普通にあることだと思うが、これが《1人当たり5000円》で開催できるのか、となるといかな素人であっても「?」と思うだろう。今日日地方のそれほど格式高くもないホテルでパーティーをやろうとしても、まず7000~8000円は下らないのである。しかも領収書に絡んだ話となると、もうなんというか商取引の慣習からはありえない対応をニューオータニがやった、ということを首相は述べていて、そんなもんニューオータニに確認取ればはっきりするじゃん、とこれまた素人ですら思うところである。

というところで以下の記事。

www3.nhk.or.jp

一般的に、首相が説明したような(論座の記事にあるような)ことをホテル側がするのか、ということについていくつかのホテルに聞いたという記事。ニューオータニ以外の5つのホテルは揃って「ありえない」という回答のようである。肝心のニューオータニからは「一概には申し上げられません」という回答。

不思議なのはなんでニューオータニがこんな奥歯にものの挟まったような回答をするのかということ。首相が言ってるのは「ニューオータニは一般通念では考えられないような対応をするようなホテルなんですよ」という、ホテルの信用を著しく傷つける発言であって、だとしたらニューオータニ側にお茶を濁す理由などなにもないからである。

それが「一概には申し上げられません」では、ホテル側にも隠さないといけない《何か》があるのでは? と勘ぐられても仕方がない。自らの信用を失ってまで守ろうとするものが何なのか……なんか本当にいろいろとヤバい状況に、日本はなってしまっているのではないかと思う次第である。